外資系ITベンダーへの転職の魅力・メリットは?
日系システムインテグレーターから外資系ソフトウェアベンダーへ転職したコンサルタントが、自身の経験・実感もふまえて挙げてみました。個人的には、「自立・自律の上での自由と裁量の大きさ」が魅力でした。
◆スピード感の中で主体的に働くことができる
IT業界は特に変化や動きの速い業界です。外的環境はもちろん社内でも変化・変革のシーンは多く、素早い決断力、それらを説明するプレゼン力、臨機応変で柔軟な対応力、等、スピード感と主体性を伴うビジネス力を身に着けることができます。時には自らがイノベーターとしてスピーディに変化をけん引することもあるでしょう。
◆グローバル環境でのキャリアアップ、スキルアップができる
日本に進出してきている外資企業はすなわちグローバルにおけるリーディングカンパニーでもあります。日本だけでなく、グローバルの優秀なエンジニアやビジネスアーキテクトたちとの協業により最新のテクノロジーとビジネスモデルを経験でき、自らのスキルアップができる刺激的な環境です。また英語力の維持向上がはかれるとともに、海外でのキャリアパスの可能性も考えられます。
◆裁量をもった働き方ができる
企業の規模や状況にもよりますが、日本企業に比べて個人が担う責任も権限も大きいのが特徴です。また若手でもタイトルやポジションを得て、業務面でも組織面でも裁量と責任をもって主体的に業務遂行することができます。短期間で自社の成長やビジネスの拡大をリードする立場となり、自身の貢献を直接体感することも多いでしょう。
◆評価がわかりやすい
一般に外資企業では、職務とその成果を測るしくみ・制度を定義し、それに基づいて期ごとの評価を行い、その結果が給与や賞与、昇格等の処遇に反映されます。自身のパフォーマンスがよければ年収は上がり、結果が出せなければ収入も下がる。リスクはありますが不公平感はなく、モチベーションの維持向上にもつながります。
◆高い年収が得られる
ベースとインセンティブとの比率は企業や職種によりますが、成果や評価を得られれば「年齢や勤務年数に関わらず」高い年収を得ることができます。同じ職種で比較した時、日本企業との差は2割くらいあるでしょう。30-40歳台で年収1200万円-2000万円という方も少なくありません。企業によってはさらにストックオプション、RSU等の付与があります。
◆多様性が認められる環境である
多くの外資IT企業では、採用にあたり人種や性別、宗教やLGBT、出身地、等にとらわれないことを謳っており、実際に学歴や年齢も含めて差別が少ないです。
キャリア採用者自体も多いため疎外感もなく、むしろプロフェッショナル同士として即戦力として活躍することが自然で当たり前なカルチャーです。女性や30歳代の管理職も多く、男女や年齢を意識せず仕事や役割に注力できます。
◆ワークライフバランスの実現がしやすい
自主性・自律性を備え、成果重視の環境だからこそ、「ワーク」を含む「ライフ」バランスを取りやすくするための仕組みや風土が醸成されています。有給休暇の取りやすさ、リモートワーク等各種制度の整備等、働きやすさを阻害する要素やストレスを減らし、パフォーマンスを出しやすくしています。
社内イベントやコミュニティを持つ企業もありますが、上下関係に依存するものではなく、参加するもしないも本人次第のオトナな環境がほとんどです。