プライベート・エクイティ(PE)
への転職

最近は世間を賑わしている大手企業の再生など、多くの場合にPEファンドが関与しており、様々な案件でPEファンドの名前を見聞きするようになりました。

リーマンショック後の一時期は、撤退した外資系PEファンド、次ファンド設立の目処が立たずをクローズせざるを得なかったPEファンドもありましたが、ここ数年は新聞紙面で見る日が少ないくらいに、PEファンドは活発化しています。ここ数年ファンドレイズを行ったファンドも多数散見されます。

並行して、PEファンドでも採用が活発化し、外資大手ファンドから新興系のファンドまで、多数のファンドで若手未経験者から即戦力まで中途採用の募集がかかっております。

特に多くのPEファンドでは若手クラスの募集があり、20代の若手を中心とした募集が目だって増えております。PEファンドへの転職を志望する方にとって、非常に良い機会と捉えて間違いございません。

傾向としては、大半がアソシエイトクラスの募集となっており、VP以上のニーズは限定的となっておりますが、一部の日系PEファンドや政府ファンド等では、VP以上のミドル〜シニアポジションの募集も出ております。

PEファンドが求める人物像

同業はもちろん、投資銀行、FAS系ファーム、戦略・経営コンサルティングファーム、事業会社での投資経験者などが多く見られる経験です。

PEファンドでは、個人の学歴、職務経験や財務モデリングの知見はもちろんの事、コミュニケーション能力、信頼などが求められます。特にその中でもコミュニケーション能力などの個人が持つキャラクターは非常に重要視されている印象です。

PEファンドでは、若くして投資先企業の経営陣や従業員と対峙します。相手の懐に入り込めるコミュニケーションと、目上にも堂々と対峙するキャラクターが必須となります(面接のステップで、会食などが入るPEファンドもありますが、その中でキャラクターやコミュニケーションを見極める場合もあります)。

そして志望動機も重要視されます。あるPEファンドのパートナーにお話を頂きましたが「1件の案件に投資して、EXITするまでに3-5年かかる。投資先企業に常駐して企業価値向上をコミットする。数年で辞められてしまう方は採用したくない」と言い切られておりました。納得感のある志望動機が求められることをお忘れなきように。

またリスクに関して十分に理解をされている方を求られます。
そもそもPEファンドは、現在のファンド案件を成功させ、次のファンドレイズができないとそこでクローズになり働くことすらできません。成功すれば数倍もの資金になり返ってきますが、失敗した場合はお金は戻ってきません。そのリスクを承知のうえで入社を決意しなければなりません。投資して儲けなければならない、そのマインドは必須ではあります。
ただ、PEファンドはそれぞれのファンドで理念の違いなどがあるので、カルチャーマッチという側面では何社か同時に面接するようにお勧めします。

PEファンド投資先CxOポジションが急増

PEファンド自体の投資プロフェッショナルの採用も活発ですが、同じくPEファンド投資先企業でのCxOポジションを数多く発生しております。

このような案件は、顕在化されているものもあれば、まだ社名すらお伝えできない案件クローズ前のものもございます。
CEOやCOO、CFO、経営企画、営業部長、生産管理部長、CIOなど企業価値向上に必要となるニーズが数多く発生しており、エリアも関東近辺のみだけではなく、日本全国にわたります。

初めてのCxO、CxO経験者の再度のチャレンジするための転職御支援はもちろんのこと、面接対策など含め必要な情報もご提供させて頂きます。
将来CxOになるために今後のキャリアを検討されしている方も、ぜひ気軽にご相談ください。

各ファンドから依頼頂くCxO求人(一部)

卸売業 CEO(3000万円前後+ストックオプション)
食品メーカー CEO(2500万円前後+ストックオプション)
情報通信 COO(2000万円前後+ストックオプション)
CFO(2000万円前後+ストックオプション)
営業責任者(1500万円前後+ストックオプション)
物流業 役員(応相談)

プライベート・エクイティ(PE)とベンチャーキャピタル(VC)の違い

弊社ではPEファンドと並び、ベンチャーキャピタルの求人も数多く頂いております。そこで、両者の違いに関して説明をさせて頂きます。

1.投資対象企業 創業・成長期のアーリーステージに投資するのがVCで、成熟期の企業に投資するのがPEになります。VCは大きく成長することが見込まれるIT、バイオ関連が多く、PEでは伝統的な業種に投資することが一般的です。

2.投資する比率 VCは複数社に1-5億円程度の少額投資をしてリスクヘッジすることに対し、PEでは、過半数以上から100%に5-100億円程度投資を行うことが一般的で取締役に就任、取締役会の過半数も抑える事を行います。PE投資では経営権を握る事で事業効率の改善や、最適な人材配置などを目指していきます。

3.EXIT方法 VCは基本的にEXITの目標をIPOとします。一方、PEはM&AとIPO両方を検討し、投資を実行する時点でIPOを目指す案件か、事業会社に売却するのか決定していきます。最近はファンドがファンドへ売却する案件も見受けられます。

4.キャリア・適性 VCは新卒採用をしている事が多く、若いキャピタリストを良く見かけます。VCは新しい企業に投資するので過去の実績や財務諸表などの情報も乏しく、最終的な投資判断は社長の人間性などに委ねられることが多いようです。
一方でPEは中途採用がほとんど。また歴史のある企業に投資するので、結果的に、過去の財務分析や、事業戦略分析能力が求められるため、戦略ファームや投資銀行経験者などが求められることになります。

PEファンドの転職におけるケンブリッジの強み

1962年設立以降、日本で一番歴史のある人材紹介会社として、PEファンドの投資プロフェッショナルはもちろんのこと、投資先企業でのCxOポジションに数多くのご人材を輩出してまいりました。

そして我々ケンブリッジリサーチ研究所では、PEファンドとその投資先企業でのCxO求人に特化して情報収集、転職支援を行う専門チームを組成して皆様のキャリア構築のご支援をさせて頂いております。

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